日本ブリーフサイコセラピー学会

日本ブリーフサイコセラピー学会 第29回 群馬大会
The Japanese Association of Brief Psychotherapy Annual Meeting

大会企画・学会企画

8月23日(金) 13:30~15:10
前橋テルサ 9F つつじの間A

[研修委員会企画シンポジウム]
セラピストのリソース・リユース・リボーン
~お前はまだオマエを知らない?~

【登壇者】
企画責任者・司会
松島淳(佐賀大学医学部附属病院、会員)

話題提供者(五十音順)
岡本眞理子(武井内科クリニック・鹿児島県立鹿屋高等学校、会員)
木場律志(神戸松蔭女子学院大学、会員)
松島淳
山田秀世(大通公園メンタルクリニック、会員)

指定討論者
児島達美(KPCL、会員)


【概要】
ブリーフセラピーではともすればそのテクニックばかりが強調されてしまう風潮が散見されます。場合によっては、すぐに仕事で使える(?)テクニック中心に無我夢中でやってきたけれど、最近、セラピストとして伸び悩んでいる気がする、家庭をもって研修が減ってしまった、以前よりもセラピーが下手になった気がするといったことを感じているセラピストもいるかも知れません。一方で、ブリーフセラピーだからこそセラピスト自身の成長に役立つこともあるのでないでしょうか。
本シンポジウムでは、周囲から「若手」とは呼んでもらえなくなってきているいわゆる「中堅」セラピストが、さらに一皮剥けて成長するためにどうすれば良いのかということをその労苦も含めて存分に話題提供をしてもらいます。加えて「ベテラン」の立場からも中堅が成長を続けるコツを話題提供してもらう予定です。
本シンポジウムがあなたのセラピストとしての「Reborn」の瞬間になるかも!?

8月23日(金) 15:30~18:30

市民公開講座
前橋テルサ2Fホール 参加費無料

[対談] 体を使って心を修める。修験者と漢方医の語らい
漢方薬 桜井竜生先生
金峯山寺 田中利典先生

15:30~ 漢方薬の効かせ方。漢方医が明かす秘伝の健康法

講師
漢方医 桜井竜生先生

16:30~ 体を使って心を修める。山修行の効用

講師
金峯山修験 本宗総本山 金峯山寺長臈 田中利典先生

17:30~ 漢方医と修験者との対話 現代社会に活きる叡智

講師
桜井竜生先生・田中利典先生

田中 利典(たなか りてん)

金峯山寺長臈(総本山金峯山寺/奈良県吉野郡吉野町吉野山)
種智院大学客員教授

1955年 京都・綾部市に生れる
1970年 金峯山寺にて得度受戒
1974年 延暦寺学園比叡山高校卒業
1979年 龍谷大学文学部仏教学科卒業
1981年 叡山学院専修科卒業 総本山金峯山寺奉職
1989年~ 金峯山寺一山宝勝院住職
1993年 一千座護摩供修行 満行
1994年~2001年 金峯山修験本宗教学部長・総本山金峯山寺執行
1995年~ 日本山岳修験学会評議員
1996年~2003年 全日本仏教青年会副理事長
2001年~2013年 総本山金峯山寺執行長
2001年~2014年 金峯山修験本宗宗務総長
2001年~2014年 全日本仏教会評議員・国際興隆協会評議員
2013年~2015年 帝塚山大学特定教授
2016年~ 種智院客員大学教授

<主な著書>
・体を使って心をおさめる 修験道入門(集英社新書)
・よく生き、よく死ぬための仏教入門(扶桑社新書)
・修験道っておもしろい(白馬社)
・はじめての修験道(春秋社)

<公式ウェブサイト・番組配信>
公式・田中利典
吉野・金峯山寺HP
修験道と自然(アーバンTVJapan)
美しき日本 NARA 河瀬直美監督作品<吉野山金峯山寺編/英語版>
NARA 弘法大師の道 PROJECT 対談 田中利典 vs 鏑木毅

桜井 竜生(さくらい りゅうせい)

本名・櫻井正智。1965年(昭和40年)、奈良市生まれ。奈良学園高校を卒業後、国立佐賀医科大学(現・佐賀大学医学部)を卒業。消化器、一般外科を専攻。ケンタッキー州立大学を経て帰国後、北里研究所(現・北里大学)東洋医学総合研究所にて漢方の研究と診療に取り組み、現在、女子美術大学非常勤講師。

<主な著書>
・なぜ死ぬのが怖いのか? 禅僧、漢方医と“生・病・死"を語る(PHP文庫 共著)
・漢方医だけが知っている 病気にならない生き方・考え方(PHP文庫)
・カラダにいいことをやめてみる 本当に長生きするためのカラダの声の聞き方 (健康ライブラリー)


8月24日(土) 8:00~8:45

Early bird dialogue
対談 セラピストとして成長し続けるために

吉川悟(龍谷大学)
法澤直子(長崎純心大学地域連携センター)
盛林直道(群馬県立精神医療センター)


ブリーフサイコセラピーや家族療法の業界人ならば知らない人はいないであろう、吉川悟先生。あまりにも有名でいらっしゃいますが、皆さんは吉川先生にどんなイメージをお持ちですか?

カリスマセラピスト、厳しい指導者、優しい指導者、放任主義、面倒見が良い、優れた臨床家を沢山育てた偉大な指導者、釣り好き、お酒好き、怒り上戸、笑い上戸などなど、いろんな印象をお持ちのことでしょう。著書も多く、本やDVDの中の存在で恐れ多くてとても声をかけられない存在と思っている方も多いはずです。盛林はそう思っていました。でも、たまたま直接お話を聞かせていただいたときに私の中でイメージが壊れました。吉川先生は努力する天才だったのです。

皆さんは、天才セラピストは生まれたときから天才で、我々凡人とは違うのだ、と思っていませんか??

今回の対談では、吉川先生が駆け出しの頃にどんなことに困って、どんな努力をなさってきたのか、セラピストの枠にとどまらずに後進を育てる指導者としてどんなご苦労をなさってきたのかを法澤、盛林で聞き出したいと思っています。その過程を知ることで我々凡人がセラピストとして成長していくヒントになるはずです。

初心者だと思っていたらいつの間にか中堅(と言われる年齢)になり、実力も伴わないのに後輩を指導する立場になり、こんな自分で良いのか??と不安を感じる毎日への特効薬。吉川先生のお話を聞いて、ぼーっと過ごす日々から脱却しましょう!!

今回は朝一番の時間帯での対談です。早起きして(徹夜で?)ご参加ください!!

8月24日(土) 9:00~10:40
前橋テルサ9F 赤城の間

[研修委員会企画]
「中堅」セラピスト,悩みを語る

企画責任者
谷英俊(日笠クリニック)
久持修(やまき心理臨床オフィス)
松浦真澄(東京理科大学・(医社)こころとからだの元氣プラザ)

話題提供者(五十音順)
谷英俊,久持修,法澤直子(長崎純心大学地域連携センター/長崎県スクールカウンセラー)

指定討論者
田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)

司会
松浦真澄


仕事でのキャリアが10年を超え,いわゆる「中堅」と呼ばれる頃になると,周囲から一定の評価を得られるようになっているかもしれません。それに伴い,職場でのポジションが上がり,求められる役割も多くなってきます。また,プライベートでの変化も出てくるかもしれません。そして,若手の頃とは異なる悩みを経験することになるでしょう。

例えば,それは新しいチャレンジを躊躇することやワークライフバランスに関連する困難かもしれません。または,自身の伸び悩みによる停滞感や焦燥感,部下や後輩の育成に関する不全感かもしれません。

本シンポジウムでは(自称)中堅ブリーフセラピストが集まり,中堅特有の悩みにどう向き合ってきたか,またはどう向き合っているかについて発表します。その後,ディスカッションをおこない,共有したいと考えています。初学者の方からベテランの方まで,たくさんのご参加を心からお待ちしています。

8月24日(土) 11:00~12:00
2階 大ホール

[倫理会則委員会・編集委員会合同企画プログラム]
クイズで学ぶ最新倫理 お楽しみ付き♪
ブリーフサイコセラピストが知っておきたい倫理のポイント
― 研究・臨床・学会発表

シンポジスト&司会
赤津玲子(龍谷大学)
田中究 (関内カウンセリングオフィス)

シンポジスト
伊藤拓(明治学院大学)
市橋香代(東京大学附属病院)
足立智昭(島根大学)
佐々木誠(岩手大学)
田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)


公認心理師の国家資格制度が始まり対人援助への期待が高まる中で、社会の価値観の変化に伴って臨床活動や研究に関する倫理基準も厳しくなってきています。本学会でも時代の流れを踏まえて、インフォームド・コンセントの明文化をはじめ会則改定に取り組んできました。学会設立当時は見過ごされたことが、現在では倫理会則違反となる場合が出てきました。学会発表や論文作成に際し、迷いを感じる場面も多々あるかと思われます。「倫理」と言うと堅苦しいイメージを伴いますが、実は臨床実践や研究活動において判断の拠り所となってくれるものです。

今回のプログラムでは、倫理に関する本学会の考え方をお伝えしたいと思います。研究活動、臨床実践、大会発表の仕方などについて、大会2日目総会前の1時間、クイズ形式で楽しく学ぶ、並行プログラム無しの全体企画です。多くの会員のご参加をお待ちしております。

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